平成30年度 6月巻頭言

6月 『自主性』『主体性』を伸ばす     主幹・教務主任 横山 由希

 いよいよ運動会本番を土曜日に控え、校内では練習が大詰めを迎えています。各学年ともに、一日のうちのどこかの時間に体育が入り、子供たちは忙しいながらも充実した毎日を過ごしています。

ある日、4年生は4校時が体育で、体育から教室に戻ってくると次が給食という時間割でした。体育館への移動の前に、子供たちは給食用に机を班の形に動かしてから並び出しました。先を見通した『自主的な』動きを褒めました。また別な日の体育では、運動会の表現練習で、最後の決めポーズを学級ごとに考えてつくり上げる時間がありました。子供たちは学級ごとに分かれ、銘々取り入れたいポーズを主張し合い、互いに見合ったりアドバイスし合ったりして、学級で一つの隊形になるように話し合って決めることができました。どの学級でも、自分の考えを互いに伝え合い、よりよいものにするために、何とか一つにまとめ上げようとする『主体的な』様子が見られました。

『自主性』と『主体性』は、言葉は似ていますが、その意味は少し違います。辞書で調べると、『自主性』は独立してほかからの保護や指図を受けない態度や性質のこと、『主体性』は、自分の考えや立場をはっきりもち、まわりからの影響を受けずに動く性質のこととあります。ほかにも、『自主性』は「やるべきこと」を言われる前に率先してやる性質であり、『主体性』は、たとえ「やるべきこと」が決まっていなくても、自分の意志(考え)や判断で目的をもって行動する性質とありました。学校でも家庭でも、これらを伸ばすためには、「やるべきことを明確にして、できたら褒めて自信を付けること」や、「任せてまずはやらせてみる場をつくること」、「考えを尊重し、課題や目的をもって自分で行動する流れをつくること」が大切なのではないでしょうか。

平成32年度から全面実施となる新学習指導要領には、資質・能力の育成を目指す『主体的・対話的で深い学び』の実現に向けた授業改善が掲げられています。移行期間である今年度も、各教科で児童の主体性を伸ばすための手立てを工夫し、日々試行錯誤しながら授業に生かせるよう、教職員一同努めてまいります。

更新日:2018年06月07日 11:13:15